キレイなバストを保つためにナイトブラを着けてみたいけど「ナイトブラを着けると乳がんになる」という噂を聞いて不安になっていませんか?
こちらでは、ナイトブラと乳がんについての関係性・そもそもの乳がんの原因・乳がんのリスクを考えた上で最もベストなナイトブラ選びなどの、気になる疑問をすべて解決できるようにお伝えしていきます!
目次
ナイトブラで乳がんになるというのは嘘!その原因はある本にあった…
さっそく結論からお伝えさせてもらうと「ナイトブラを着けると乳がんになる」という情報は真っ赤な嘘になります。
…というよりも、ナイトブラが原因で乳がんになるという理論は、論理性に欠けていて短絡的だと言えるのかもしれません。
こちらは噂の出どころがハッキリしています。それは1995年にアメリカから発売されたある一冊の本にありました。
もう、表紙のデザインからしてなんだかこわい事が書いている雰囲気が漂ってきます…。
こちらはシドニー・シンガー&ソマ・グリスメイジャー夫妻により書かれた本なのですが、彼らは医者でもがんの研究者でもありません。
サイエンスライターといって科学専門のジャーナリストになります。
ブラを着ける習慣がない先住民には乳がん患者がいない
乳がんは女性がブラジャーを着けるという文化が発達している先進国に多くみられると彼らは唱えました。
例えばニュージーランドの先住民であるマオリ族は、文化の発達とともにブラジャーを着けるようになり、欧州と同じくらい乳がんの発症率が高いという結果になりました。
対して今でもブラジャーを着ける習慣がないオーストラリアの先住民であるアボリジニの女性は、ほとんど乳がんにならないということが分かったそうです。
ブラジャーの締め付けがリンパの流れを悪くして乳がんになる
彼らはブラジャーがリンパ系を締め付け、発がん性のある毒素がバストに蓄積されるため乳がんになると主張しました。
リンパ系は体の中から悪い成分を取り除くはたらきをします。
そして多くの毒素は体内脂肪に溜まる性質があるので、そのほとんどが脂肪であるバストに溜まりやすいと考えることが出来ます。
ブラジャーの締め付けによってリンパ系の働きが悪くなり、バストの中に溜まった毒素が正常な細胞をがん細胞に変えてしまう…といった仕組みです。
24時間ブラを着けている人は4人に1人が乳がんを発症する
ブラジャーを着用している時間 | 乳がんの発症率 |
---|---|
24時間着けている | 1/4 |
12時間以上 | 1/7 |
12時間未満 | 1/152 |
ほとんど着けない | 1/168 |
こちらのアンケートは彼らが実際にアメリカの5つの大都市を訪問して、乳がんの患者2056人と乳がんではない2674人の合計4730人の女性からとったものになります。
ブラジャーの使用状況と着用時間、そして乳がん発症率の関係性を調べました。その結果が上の表です。
こちらのアンケート結果から、やはりブラジャーの着用時間と乳がんの発症率には深い関係があるという説を彼らは唱えました。
危険な雰囲気はする…ただ「ブラをつけると乳がんになる」説は医学的に根拠なし!
この内容を見ると、やっぱり寝ている時にブラを着けると乳がんになるんじゃないの!?と恐怖を感じてしまうかもしれません。
しかし…先ほどもお伝えさせてもらった通り、2人はサイエンスライターであり医者でもがん研究者でもありません。
そしてこの本を見た米国立がん研究所や、米国がん学会など多くの団体がすぐにこのように発言したのです。
「ブラジャーの着用時間と乳がんの関係性は、科学的な証拠が示されていない。先進国と先住民の女性の乳がん発症の確率の差は、食生活などの他の要因も考慮すべきだ。」
そうです、ほぼ完全否定です。
ちなみに、2014年9月5日公開「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」というアメリカの医学誌に、米フレッドハッチンソンがん研究センターのチームが、ブラジャーの着用と乳がんの関係性を完全に否定する研究結果を発表しています。
そもそもナイトブラで乳がんになるより他の要因の方が圧倒的に多い!
- 食生活の欧米化
- 出産の高齢化
- 遺伝によるもの
- 飲酒や喫煙
そもそも乳がんの発生・増殖には女性ホルモンであるエストロゲンという成分が深く関わっているんです。
次に乳がんの主な原因をいくつか挙げていきたいと思います。
考えられる乳がんの要因①:食生活の欧米化
近年食生活が欧米化しているため、カロリーやコレステロールが高くなっている傾向にあります。
それにより、初潮が早くなったり閉経が遅くなったりしていることが関係していると言われているんです。
つまり、女性は一生のうちで月経が起きている期間が長くなっているという事になりますよね。
それは乳がんの発症に深く関わりがある女性ホルモンの分泌が増えるという事に比例するので、食生活と乳がんは関連性があると言えます。
考えられる乳がんの要因②:出産の高齢化
女性の社会進出や婚姻の自由が昔よりも受け入れられるようになってきていると共に、高齢出産の方や子供をつくらないという選択をする方も多くなってきました。
これは1人の女性が、一生の間に妊娠している期間が短くなっていることを意味します。
こちらも女性ホルモンとの関係により、乳がんになる可能性が高いと医学的・統計学的に認められています。
考えられる乳がんの要因③:遺伝によるもの
遺伝もまた有力な説になります。例えば家族の中で乳がんを発症した人がいる場合は、その乳がんを招きやすい女性ホルモンが遺伝している可能性があると言われています。
がん細胞が遺伝するというわけではなく、リスクが遺伝するというイメージです。
そのような家系の場合は、そうでない家系の人よりも生活習慣に気を付けた方が良いと言えるでしょう。
考えられる乳がんの要因④:飲酒や喫煙
飲酒・喫煙は乳がんになる確率が上がるということは、ほぼ確実だという研究結果があります。
アルコールには発がん性がある成分が含まれていますし、喫煙はさまざまな病気のリスク要因だと言われています。
ナイトブラを着ける=乳がんのリスクが上がるとは言えない!ただ正しいナイトブラ選びは重要
今まででお伝えしてきたように乳がんになる要因はたくさんあるので、ナイトブラを着ける=乳がんの発症率が上がるという説は鵜呑みにしない方が良いと言えるでしょう。
ただここまで話題になった本ですから、こちらの本に書いてあることも100%無視するのも良くないのかなと思います。
例えば昼間のワイヤーブラや締め付けがきついような補正下着を寝ている時に着けると、リンパの流れを悪くしてしまう可能性はあります。
締め付け感が強すぎるとリンパの流れが悪くなり、寝ている時の睡眠を妨げてしまう可能性があります。ここで重要なのは適度なホールド力です。
適度なホールド力があるナイトブラは寝ている間に左右に揺れ動くバストを支えてくれて、なおかつノーブラの時よりもじんわりと体温を上げてくれる効果もあります。
ノーブラで寝ているときのバストの重力は、脇の方向つまりサイドに向いているんです。
脂肪は他のパーツに流れる性質を持っているので、あなたのバストは簡単に脇肉・背肉へと変化してしまいます…!
なので脇や背中に縦の幅があるようなデザインの方が、しっかりとバストのお肉をキープしてくれますし、昼間のブラの細いストラップよりも締め付けも楽になるので良いと言えます。
ナイトブラは大きすぎるとバストを支える力が不十分ですし、小さすぎると締め付けが強くなってリンパの流れを悪くしてしまう場合があります。
ナイトブラはネット販売をしているケースが多いので、サイズ選びはとても難しいですよね…。
メーカーによってサイズは様々ですし、口コミやレビューを見てどのサイズが自分にとって一番良いのかを考える事が大事だと言えるでしょう。
ナイトブラが乳がんの要因になることは心配しなくて大丈夫!そのために安全性の高いものを選びましょう。
上で挙げた3つの安全なナイトブラの選び方を実践することで、体に負担がかかりにくいナイトブラを選ぶことができるでしょう。
「ふわりみ」編集部では35種類以上のナイトブラを実際に購入し使用したレビューを元に、本当に効果があり安全性の高いナイトブラをランキング形式で紹介しています!
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乳がんに対する正しい知識をつけて、快適な夜のナイトブラライフを!
こちらのページで伝えたかった事のまとめとしては、ナイトブラを着けることによって乳がんの発症率が上がるという説は、あまり根拠がないので100%信じない方が良いという事です。
ただ、締め付けが強すぎるブラを長時間着ける事によってリンパの流れが悪くなるという点には、気を付けておくに越したことはありません。
正しいナイトブラを着ける事でバストに毒素が溜まりにくい環境をつくれますし、寝ている間もしっかり育乳活動ができ一石二鳥と言えるでしょう。
安心してナイトブラを使い、ふんわりとした理想のバストを目指していきましょう^^